三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2020年6月14日放送

津市美杉町上多気地区で6月にオープンしたキャンプ場『ウッズランドMio』!
地域の人々や学生、地域外をつなぐ拠点として、三重大学で産学連携コーディネーターを務め、美杉に住みながら地域活性化の会社も経営する織田拓さんがはじめました!
キャンプ場には、古民家施設もあれば、川沿いのサイトや、ハンモックを利用できるクヌギ林など、様々なスタイルを楽しむことができ、キャンプ場を利用した人達で開拓を目指しています!

津市美杉町の『上多気』と呼ばれる地域に、地域のみなさんと学生、そして地域外のみなさんをつなぐ拠点が出来つつあります。
その目印となるのが国道368号線、かつての伊勢本街道で、もうすぐ仁柿峠という険しい峠に入ろうというところに停車している、この木目の車。
本当に木目です!

 

こちらが拠点となる『ウッズランドMio』を作っている『おりたく』さんこと、織田拓さん。

「ここに地域の方とか学生とか地域外の方をつなぐ拠点を作ろうとしています。まだ造成しただけで、まだまだですが」

 

みんなでつくる地域拠点。
『ウッズランドMio』は、キャンプを楽しみに来たお客さん自らが開拓し、つくっていく夢のキャンプ場。
この6月にオープンしました。
『ウッズランドMio』の利用料金は毎月定額の料金を支払うサブスクリプション制。
一人3000円からで期間中の利用に制限はありません。
つまり利用すればするだけお得ということです。

 

おりたくさんこと、織田さんは大阪の出身。
三重大学の大学院に入学の際、三重に移住。
現在は三重大学の産学連携コーディネーターを務めるかたわら美杉地域の活性化に取り組む会社も経営しています。

 

キャンプ場の一角にある古民家は、おりたくさんの親が20年ほど前に購入し、放置されていたもの。
体験施設として利用可能です。

 

庭の木に刺さった、たくさんの斧!

「キャンプファイアーや焚き火するのに使ってもらう用の薪を一応薪棚においていますが、全部こちらで用意するのは大変なので、『薪割り体験』としてお客さんにも割ってもらっています。
そうでないと、僕たちが一生薪割りしないといけないので」

と、おりたくさん。

 

体験施設となっている古民家の台所も見せていただきました。
あったのは立派なおくどさん。
利用者の方は自由に使うことができます。
キャンプをしながら、おくどさんで料理体験なんて、いいですよね!

 

この場所と空間を利用して、地域と学生と都市部の人が交流できないか…。
そう考えたおりたくさんは、三重大学の部活のひとつ、地方創生クラブのメンバーに声がけ。
さらに美杉地域の方々にも協力してもらい、キャンプ場を開拓。
何もなかった場所を、人の集まる場所へと育ててきました。

「美杉は良いところや特産物もたくさんあるのですが、それを知ってもらうためにはプラットフォームを作ることが大事だと思いました。
そんなとき、最近キャンプが流行ってきていると知り、周りからもキャンプ場が良いよという声が大きかったんですね。
僕自身はあまりキャンプをするタイプではありませんが、キャンプをしてもらうことで美杉の良さを伝えられるのではと考えました」

と、おりたくさん。

 

みんなで作るキャンプ場の川辺。
川の間際まで車で入れるのが嬉しいです。
水がとても綺麗です!
この上には民家がないので、水遊びができますよ!

 

こちらは、ハンモックの森。
クヌギ林になっていて、こちらもキャンプサイトとして利用できます。
なかなかハンモックを張ることができる場所は少ないので、貴重ですね。

 

そしてもうひとつの人気キャンプサイト。
こちらは体験施設となっている古民家のすぐ上。
なんと、桜の木の下で花見キャンプを楽しめる場所でした。

 

まだまだ開拓中ということなので、階段づくりのお手伝い!
ここまで作るだけでもう、クタクタです!

 

キャンプ場の開拓。
そうそう体験できることではありません。
自分でつくったら愛着もわくし、他の誰かにも体験してもらいたくなる。
このキャンプ場、そして美杉の応援団をひとりずつ増やしていき、大きな流れをつくりたい…。
それがこの『ウッズランドMio』の、そしておりたくさんの期待です。

 

モニター利用の方にお話をうかがいました。
このキャンプ場は、キャンプが好きな人が楽しめそうですか?

「はい。
サイトがこう多彩なところが良いですね。
この広さでハンモックを張れる林間サイトがあったり、川のそばのサイトがあったり、もうちょっと奥に行ったら林道をも張れる所があったり…いろいろなサイトでキャンプできるところがあるのも良いですね」

最後に、おりたくさんに、今後の夢をお聞きしました。

「夢は孫の代まで進めるような地域づくりです。
過疎化が進んでいて、今は外に若い人が出て行っていますよね。
自分の子どもや孫が外に出ていったとしても、ここに帰って来て、最終的にここで働いて生活できるような場を作ってあげたいと思っています。
自分だけの夢を作るところではなく、来てくれた人がみんな、ここでやりたいことを実現できるようにしたいですね。
そのためにも今後はさまざまなイベントを開催する予定です」

みなさんも、キャンプ場づくりに参加してみませんか!